2度の災害を乗り越え、夫婦で作り続けて12年の手作り人形達
ギャラリーつるしびな
大分県中津市耶馬渓町に1組の夫婦が12年もの歳月をかけてコツコツと手作り人形を作り続けています。母が見に行って感動したみたいなので私も見に行ってみました。
ギャラリーつるしびな代表 伊藤 ケイ子さん、旦那さんと二人三脚で!つるしびなをやってます。旦那さんは、人形が引き立つ様に飾り棚を作っています。
2度の災害を経験
伊藤さん夫婦は、元々横浜に住んでいました。その時3.11東日本大震災の影響を受けます。その時マンションに住んでいた伊藤さん夫婦。震災時はマンションが大きく揺れました。とても、怖かったそうです。震災の恐ろしさを経験した2人は、九州に移住する事を決意。
九州は、本耶馬渓に永住。そしてここでも伊藤さん夫婦を災害が襲います。平成24年7月九州北部豪雨の災害に2度も見舞われました。豪雨で家が浸かってしまいましたが、作り続けていた人形達は、無事だったようですね(´-`*)
奥さんが人形を作り旦那さんが、人形を飾る棚を作ります。奥さんが理想のイメージを旦那さんに伝える。理想通りのが出来上がらず2人でよくケンカするそうですよ。
ケンカしながら試行錯誤して出来上がった作品の一部を紹介します。
牛の蔵を使ったりせいろを使ったり、九州北部豪雨で流れてきた流木を使って作っているそうです。伊藤さんこの当時、日中は保育園の先生をやりながらの作業。作り始めると気づけば夜中の3時まで作り続けていたんだとか。
作っている間いろんな事を忘れる事ができたのかもしれませんね(´・ω・`)そして、作品を見ていて面白い作品を見つけました。
秋田の有名な民話を再現した作品
伊藤さん残念ながら民話の題名を忘れた様です。知ってる方いたら教えてください(笑)
こちらうさぎの庄屋さんです。腕にはなんと1億円!!! 「この1億円やるからお嫁に来てくれ」とお願いします。
とりとひつじとネズミにお願いしますが、誰もお嫁に来てくれません。あらら
犬にもお願いします。
嫌そうなこの顔(笑)お嫁に行くのが本当に嫌みたいですね。
そして、最後に牛さんにお願いします。
百姓の嫁入りをみんな嫌がる中、牛は心よく百姓の庄屋さんの嫁入りするという民話です。秋田では、とても有名なんだそうです。伊藤さんの旦那さんが、秋田の出身なんで秋田の事を沢山教えてくれました。
伊藤さん夫婦12年作ってきた作品の紹介
こちらは、干し柿です。一反も使ってるそうです。数はなんと400個もあるんですよ!!伊藤さんお見事です。
こちらは、5月人形です。制作期間は、なんと2年!!!伊藤さん可愛い5月人形ですね( *´艸`)
こちらは、ハマグリを使っています。お雛様でなぜハマグリ??
なぜ、ひな祭りでハマグリ??
昔から二枚貝は「姫様」(女の子)を意味していました。
貝類がこの時期に一番美味しくなると同時に、得にハマグリは2枚の貝がピタリと合う事から「女の美徳や幸せ」につながるとされていたそうです。
この事からハマグリは、「夫婦和合」の象徴とされ結婚式などの縁起物としても出されています。
こちらは、「はいはい人形」と言います。私、はいはい人形って初めて聞いたんですが・・・
はいはい人形は幕末安政以後、大阪の人形店喜兵衛の手でほとんどが制作されていました。御所人形の小型ではった姿のものは「はいはい人形」と呼び雛段にも飾るんだそうです。現在も京都や東京で制作されているそうです。
そうなんですねー。九州の人はほとんど知らないんじゃないかな??
こちらは、いらっしゃいませーってやってるお地蔵さんです。愛らしいですね( *´艸`)
こーんな感じで話を交えながら紹介してくれました。
伊藤さん漬物も作っています。
こちらの漬物、秋田名物「色漬け大根」大根を1センチ位の間隔で切っていき10日ほど塩水につけます。そして、塩水から上げると20日間ほど日に干します。人参も同様に。それから、大根に人参とゆずを巻いて色浸けです。このピンクは自然の色なんですよ!この1袋に2本の大根を使っているそうです。干してあるから栄養価もUPしてるんじゃないかな?凄く手間ひまかかってますね|д゚)
この秋田名物「色漬け大根」がめちゃくちゃ美味しくて食べだしたら止まらないです。ほんとに美味しい!!!伊藤さん何しても上手だなぁーと感心しました。1袋¥300で売ってます。
ギャラリーつるしびな連絡先、営業時間
🏣811-0421
大分県中津市耶馬渓町大字山移3154
TEL:0979-55-2959
代表 伊藤 ケイ子
営業時間: AM10時~PM3時
毎年3月13日~5月末までやっています
伊藤さんの作品、全て売っています。作品の一部を紹介しました。気になった作品があれば伊藤さんに連絡してみてくださいね( *´艸`)